断糖高脂質食のメリットとデメリット

断糖高脂質食のメリットとデメリット

こんにちは、上原です。

久しぶりに、今週のマッスルランチを載せておきます。

今回のおかずは「鶏肉のビビンバ風」と「ピーマンとしめじ和えもの」です。
自分で言うのもですが、ご飯が進む進むで困りました。(全部マッスルランチさんのおかげです)

ちなみに今回は、お肉が大量にあったので、父親の分も1食だけですが作りました。
美味しかったそうで、何よりです。

断糖高脂質食のメリットとデメリット

断糖高脂質食のメリットとデメリット

さて、本題です。

先日、「ガチ速”脂”ダイエット」という本を読みました。

中身はタイトルにもある通り、「脂をたくさん摂ってダイエットしようぜ!」ってもの。
いわゆる、ダイエッターが好んでやまない「糖質制限」ってやつですね。

勘の良い方なら私が下す結論はもう理解していると思いますが、今回は断糖高脂質食のメリットとデメリットを提示した上で、結論に繋げていきます。

※糖質制限とは糖質の摂取量を全体の10%以下にすることを指し、この本でもそう書かれていました。

断糖高脂質食のメリット

まずは、メリットから。
断糖高脂質食のメリットは主に、次の3つです。

①メンタルが安定する
②神経系の不調に効く
③食欲が減る

それぞれ、簡単に解説していきます。

①メンタルが安定する

例えば、トロント大学の研究によると、「糖質制限に抗うつ薬と同じレベルの効果が認められた」とのこと。
また、他の実験でも、「糖質制限で攻撃性、恐怖心、精神の不安定が解消してQOL(人生の質)が上がる」といったデータがたくさん出ています。

ただ、「長期の糖質制限では気分が落ち込む」というデータもあるので、油断は禁物です。

メリットともデメリットとも言えるってことですね!

上ポン

②神経系の不調に効く

そもそもケトジェニックダイエット(糖質制限ダイエット)は、1900年初頭からてんかん治療に使われてきた手法で、神経系の不調に効果的であることが分かっています。

例えば、パドヴァ大学の研究では「パーキンソン病やアルツハイマー病などの限局性脳代謝低下を特徴とする特定の種類の神経変性疾患の治療に効果的」という結論が出ています。
なんか難しいので簡単にいうと、パーキンソン病やアルツハイマー、ALS、認知症などに効く可能性が高いってことです。

ただし、「極端な糖質制限がアルツハイマーや認知症を予防する」といった保証はないので注意が必要です。

予防ではなく、発症後の対処療法として有効ってことですね!

上ポン

③食欲が減る

糖質制限でなくても痩せることは大いに可能で、これはもう周知の事実ですよね。
ただ、糖質制限に食欲を減らす効果があるのも事実で、トロント大学の系統的レビューによると、「ケトジェニックダイエットは食欲を抑える効果がある」という結論が出ています。

食欲を減らすメカニズムは分かっていないので、その点は注意が必要ですが、食欲を減らすことは間違いなさそうです。

「糖分を完全に断ち切ることと脂質の摂取量を増やすことで、腹持ちが良くなって食欲が減る」というのが今のところの結論ですね。

ただ、食欲を減らす効果に関してはタンパク質のほうが優位なので、「シンプルにタンパク質を増やせば良いのでは?」というのが私の意見です。

空腹感とタンパク質空腹感とタンパク質

断糖高脂質食のデメリット

次は、デメリット。
断糖高脂質食のデメリットは主に、次の3つです。

①実行するのが難しい
②お金がかかる
③トレーニングができない

こちらも、それぞれ簡単に解説していきます。

①実行するのが難しい

そもそも論ですが、断糖高脂質食は実行するのが難しいです。
というのも、糖質の摂取量を全体の10%以下(この本では限りなく0に近づけると書かれていました)にするので、ガラッと食事内容を変えなければいけないからです。

ガラッと変えること自体は大切なことですが、最初の2週間ほどはボーッとしたり、イライラしたりと、いろんな弊害が起こります。

また、この本にも書かれていましたが、断糖高脂質食は最低でも5年以上続けないといけないらしく、ぶっちゃけこれはキツいですよね。
「この先ズーッと糖質摂りません!」という決意ゲキ硬サイヤマンならできると思いますが、それができるならすでにダイエットしなくても良い体型なはずです。

好きなものを食べれないなんて…

上ポン

ダイエットなので、好きなものを何でもかんでも食べて良いわけではありません。
これは、おそらく全ダイエッターが理解していると思います。

ただ、現実的に実行するのが難しいことを5年以上続けるのは、タンクトップ丸腰で天下一武道会に参加して優勝するくらい難しいことです。

ダイエットにおいて継続できるかどうかは超重要ポイントなので、ここはしっかりと考えましょう。

②お金がかかる

お米やパンと比べると、マーガリンやバターなどは高い食品と言えます。
これらはまだ良いほうですが、断糖高脂質食の代表格である「MCTオイル」はかなり高いです。

また、この他にも断糖高脂質食では大量のサプリを摂る必要があり、おそらく今までの2倍以上の値段がかかります。

ダイエットにお金をかけることも大事ですが、流石にこれを5年以上も続けるのは現実的ではないですよね。
ってことで、これも断糖高脂質食の大きなデメリットと言えますね。

続けられるかどうかはホントに大事です!

上ポン

③トレーニングができない

このブログを読んでくださっている方のほとんどがトレーニングをされていると思うので、糖質制限とトレーニングの関係性についても紹介しておきます。

ケトン体というとサッカー選手の長友さんが実践している方法で有名ですよね。
このことから、「アスリートはみんなケトン体にすべきだ!」という風潮が高まりました。

ただ、結論から言うとこれは間違っていて、例えば1983年の実験では、4週間ほど糖質制限をしてもらった後に糖質制限と通常食のパフォーマンスの違いを調べても、微妙な差しか出ていません。

さらにデータを見てみると、「ある人はスーパー糖質制限で運動能力が上がるけど、ある人は運動能力が下がってしまう」という結論が出ていて、これでは「アスリートはみんなケトン体にすべきだ!」という意見にはならないですよね。

試合中のドリンクにデキストリン入れるとかでも全然大丈夫な気がします!

上ポン

こういうと、「ボディビルダーは糖質制限して体を削るよね!」って、ドヤ顔で反論してくる方がいると思います。

確かに、ボディビルダーたちは糖質制限中でも筋トレを行っています。
ただこれは、彼らが知識や経験が豊富で、何大抵ならぬ強靭なメンタルを持っているからこそできることです。

北海道1メンタルが強いと言われていた私でもこれは無理ですね…

上ポン

「トレーニングは金輪際全くしない!」と決意している方ならやっても良いかもですが、健康的に痩せたい方にはオススメしないですね。

断糖高脂質食はアリかナシか?

断糖高脂質食はアリかナシか?

ありかなしかで言うと、ありです。
ただ、98%くらいの人はしなくて大丈夫です。

太った原因を考える

そもそも、太った理由が何かを考える必要があります。

運動不足で太ったのか、糖質の摂りすぎで太ったのか。
その原因によって、とるべき行動が変わってきます。

もちろん筋トレ(有酸素運動)と食事管理は必須ですが、その中でも重点的に行うべきことがあります。

生活習慣を見直す

ただし、筋トレや食事制限を頑張っても、なかなか痩せないことがあります。
その場合、生活習慣が悪いことが原因として考えられます。

・睡眠時間が短い
・睡眠の質が悪い
・日常生活でストレスが溜まっている
・湯船に浸かっていない
・起きる時間や寝る時間がバラバラ
・寝る直前までスマホやテレビを見ている
・休みの日は外に出ず家でゴロゴロしている

これは0秒で思いついたものだけですが、他にも意識すべき生活習慣はたくさんあります。
まずは上記を意識して、生活習慣を整えましょう。

適切な量を食べて動く

これは結論というか、私のポリシーでもあるんですけど、「適切な量を食べて動く」。
これが、1番健康的で、1番痩せられる方法です。

たくさん動きすぎなくても、食事制限だけ無理矢理やらなくても良いです。
どっちも適切な量で問題ありません。

くびれのお客様はダイエット知識もある方が多いので、信念を貫いて継続するだけで大丈夫です。
これからも一緒に理想の体を追いかけていきましょう。

今日のおまけ

今日のおまけ

本って良くも悪くも1つの結論を出しているから、その結論を信じやすいですよね。
何事も多面的に見て、そこから判断するのがベストやなぁ。

では、また。

参考文献
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15601609/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23420000/
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1038/oby.2007.516
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19212822/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19901139/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2017017/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25101284/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15123336/
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0006899309012797
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2731764/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25402637/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6865776/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です