こんにちは、上ポンです。
最近、いろんなお客様から褒められることが多く嬉しい限りです。
引き続き自分自身の体を突き詰めながら、知識や手技のレベルを上げていきます。
目次
空腹時に運動すると痩せるのか?
さて、本題です。
ダイエットをすると色んな情報が出てくるわけですが、そのうちの1つが「空腹の時に運動すると痩せるのか?」という問題。
結論から言うと、痩せません。
理由を、データを踏まえて解説していきます。
空腹時の運動は体脂肪が燃えやすい
「空腹時に運動すると体脂肪が燃えやすくなる」というのは、体の仕組み的には正しいです。
例えば、テキサス大学の実験では、「エクササイズ前に60gの糖質をとったところ、脂肪の燃える量が少なくなった」というデータが出ています。
一方で、「完全に空腹の状態でエクササイズをした場合は、2倍も脂肪が減った」とのこと。
また、ノーザンブリア大学の実験でも似たような結果が出ており、「男性の参加者にランニングをしてもらったら、空腹で走ったほうが20%ほど脂肪が燃えた」という結論が出ています。
上ポン
長期的に見ると体脂肪の減り方は変わらない
ただ面白いのが、「長期的な実験では、この効果が消える」という点。
例えば、マクマスター大学の研究では、16人の肥満女性を2つのグループ分けて、空腹状態での運動と食事をした状態での運動の効果を比較しています。
②食事をした状態でHIITを60分やってもらう
6週間にわたってエクササイズをしてもらったところ、「最終的にはどちらのグループも約2.8kgほど脂肪が減り、目立った差は出なかった」という結論に。
カリフォルニア州立大学などの実験でも結果はほぼ同じで、20人の女性たちに空腹のまま週3回のジョギングを50分ずつしてもらったところ、「食後に運動をしたグループに比べて少しだけ脂肪が減ったものの、統計的には有意な差が出なかった」とのこと。
こういった現象が起きる理由としては、エクササイズ時の体型による脂肪の燃焼効果の違いが挙げられます。
上ポン
空腹状態の運動は、もとから痩せた人には効果が発揮される。
例えば、「コンテスト前のボディビルダーが頑固な脂肪をさらに落としたい」みたいな感じですね。
運動前はタンパク質と糖質の補給を忘れずに
繰り返しですが、運動前はタンパク質と糖質の補給をしましょう。
特に、このブログを読んでいる方のほとんどは筋トレをされているので、なおさらタンパク質と糖質が必要です。
安易に痩せるからという理由で、空腹の状態で筋トレはしないように。
筋トレ2〜3時間前を目安に、ある程度の栄養(体重×0.5gの糖質と20〜30gのタンパク質)を摂取できると良いですね。
このタイミングが難しい方は、筋トレ1時間前にプロテインにデキストリンを入れて飲みましょう。
これだけで、筋トレの効果が2倍は違いますよ。
今日のおまけ
人生最大体重ですが、人生で1番自分の体に満足しています。
もうちょっとしたら、夏に向けて絞り始めます。
では、また。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9357807/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23340006/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23313101/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23723099/
https://jissn.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12970-014-0054-7